"謝る前にケツを出せ"さんのところで取り上げられている 「音楽業界団体、P2Pソフト削除ツールを無料配布」(ITMedia) に関する記事 にインスパイヤされて書いてみた。
国際レコード産業連盟が
"P2Pファイル交換プログラムを削除・遮断"し"共有フォルダ内にある著作権付の音楽ファイル等を削除"する
機能を持つソフトウェアを配るとのこと。
これは個人向けにはあまり効力を発しないと思います。
なぜなら、ファイル交換する意図のある人間は導入するわけが無いから。
また、ファイル交換する意図が無い人間はこのツール自体を導入しないでしょう。
ただし、自分以外に自分のPCを使う人間がいて 家族の一員が、勝手にP2Pソフトウェアを入れてしまい、 キンタマで家族の情報が流れていったなんて事故は防げるので 著作者団体がキンタマをうまく口実にして 注意を喚起し導入を促すことができれば 導入は広がるのかも。
むしろ、このツールは企業・団体向けに配ることで、 組織のネットワーク中での交換をやめさせることに 効力を発するのではないでしょうか。
例えば今年、湯沢市の職員でカワイソスな人が居ましたが、
この方は職場のPCにwinnyを入れていたのだそうです。
秋田県湯沢市職員のPCがWinnyで個人情報漏洩
職場のPCには組織の意向で強制的にアンチウィルス的挙動をするソフトウェアを
入れられますから「情報漏えいを防ぐためにP2Pソフトウェアの使用禁止」の名目で
こうしたツールを導入することは可能だし、効力も発揮するでしょう。
会社も情報漏えいには過敏な時期ですからうまく言えばノッてくるでしょう。
無料だし。会社のシステム部門にとっても極めてリーズナブルな取引です。
また、大学でもP2Pを禁止の動きは広がっている模様。
会社にインターンで来た某大の学生さんがどえらい長いファイル名のエロ動画を
持っていらっしゃったので(見て見ぬ振りしましたが)
多分大学内でも流行っているのでしょう。
一例から全体をどうこう言うことはできませんが。
少し賞味期限切れかもしれませんが、
著作者団体は大学を重視している気配があるので、 今後はこのツールの導入をまず大学から打診することになるかもしれません。
おそらく、学生時代に味をしめてしまうと社会人になってから
自宅で続けるだろうから、芽のうちに摘んでおかねば、と思っているのかも。
しかし、P2P開始年齢により購買/交換の比率が大きく変わるんだろうか。
仮にそうだとすると、
- 親と過ごす小中高時代 : 親に訴えかける→P2P禁止
- 一人暮らしの大学時代 : 学内LANでの使用禁止
この時代に遮断できるのは効果あるかもしれません。
一人暮らしが自宅でやる分にはだれも(ISP以外は、ですが)それを阻害できないので、 自宅にxDSLやら光やら引いてる学生さんには効果も上がらないとは思いますケド。

